RCEP協定 HS2022年版の採用決定!
RCEP協定は、2022年1月に発行され、品目別規則で使用されるHSコードのバージョンはHS2012年版を使用しておりましたが、2023年1月1日より、HS2022年版を採用することが決まりました。
2022年12月31日までは、HS2012年版を使用し、2023年1月1日以降は、HS2022年度版を使用することになります!
RCEP 中国におけるHSコードのバージョントラブルの記事でも記載しましたが、RCEP協定は現在、2012年版のHSコードを使用することになっています。
しかし、中国の通関システムが2022年版のHSコード(HS2022)で運用されているため、中国への輸入通関時、2012版のHSコードが記載された原産地証明書を用いて輸入通関しようとすると、HS2022上の産品分類番号と一致しないケースでは、中国の通関システム上では手続できないという事案が発生しているようです。
今回、RCEP合同委員会で採択されたHSコードのバージョン変更(HS2012→HS2022)は、中国の輸入通関システムが関係しているのかもしれませんね??
ご注意下さい!
認定輸出者制度を利用している輸出者は、変更申請が必要な場合があります!
RCEP協定は、経済産業大臣の認定を受けた輸出者自らが「第二種特定原産地証明書」を作成できる「認定輸出者制度」が導入されています。
RCEP協定に用いられるHSコードが、HS2012からHS2022に変更されるのに伴い、認定申請書に記載した「輸出する物品の品名及び関税番号」に変更が生じる場合には、経済産業省に変更届が必要になりますので、ご注意ください!
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